ぺのブログ

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ARIAを全部見たっていう話

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ARIAを一期から三期までっていうか劇場版三作まで全部見たので感想を書きたいと思います。

※めちゃめちゃネタバレします。ちなみに当方は漫画の方を読んでおりません。

めちゃめちゃ良かったです。良さを表現しきれないので好きだった話をピックアップして話していこうと思います。

 

  • 1期9話「その 星のような妖精は・・・」
    1期11話「その オレンジの日々を・・・」

9話で、ウンディーネ一番の星を目指している藍華ちゃんはマイペースな灯里やアリスとまったり練習している現状に対する不安を感じます。「夢を叶えるためにはこのままではダメなんじゃないか」という行き場のない思いに対してグランマはその夢の原点である船を漕ぐ楽しさを思い出させてくれるんですね。

いや.....僕は困っている時に手を差し伸べてくれる大人の存在がまじで好きなんですよね。

11話でもそうですが、後輩3人が将来プリマになったら忙しくて共に遊べなくなってしまうかもしれないという未来への不安を抱えた時、先輩たちは「今だって楽しい」ということを伝えてくれます。その上、後輩ができたから新しい楽しみがあるんだと言ってくれるのです。
夢を追う上で誰もがその後を案ずることがあるでしょう。夢が叶うかわからない、夢が叶っても今ある楽しみを失ってしまうかもしれない。そんな不安を取り払うような先輩達のセリフはこの作品を見た誰しもの胸に刻まれているのではないでしょうか。
 
これは僕がARIAの世界観に惹かれた1番の要因なのですが、1期や2期でこの作品の大人は全然弱みを見せません。この作品の大人達、特にアリシアさんや晃さんは先輩としての威厳を保ち続けるのです。
アテナ先輩はでっかいおっちょこちょいさんですが、仕事の面においてはアリスちゃんにめちゃめちゃ尊敬されています。後輩の前で脆い側面を見せたのはARIAOVAのARIETTAが最初なのではないでしょうか(多分)。そんな師弟関係が大好きであり、3期になって成長していくにつれて先輩達の意外な側面を見れていくのも大好きです。余談ですがそういうARIAが好きだからこそ劇場版の2作目と3作目が後輩の先輩に対する違和感から話が始まるのがちょっともどかしかったです。でももうアイちゃん達もシングルだからね.......。
 
  • 2期18話 その 新しい自分に・・・ 
    2期24話 その 明日のウンディーネに・・・ 
    3期5話 その おもいでのクローバーは・・・
    ARIA THA BENEDIZONE

 はい、どれも藍華ちゃんの話です。いや多すぎでしょ。

いや藍華ちゃんの話ってどう足掻いてもめちゃめちゃ共感しちゃうんですよね。ちょっと厳しい晃さんの存在がマジで親にしか見えません。

さて18話からですが、アリシアさんみたいになりたい藍華ちゃんの髪の毛が燃える話ですね。こういうシリアスなところをとぼけた絵でごまかす話が大好きなんですが、自分のせいで周りの雰囲気が悪くなったことを気にする藍華ちゃんも好きだし、それ以上に藍華ちゃんが自暴自棄になった時に「よくなーーーい!」と言ってマジになる灯里ちゃんが大好きです。

そんな自暴自棄になった藍華ちゃんに晃さんは「お前はお前になれ」って言うんですよね。こういう先輩の姿を目指すのではなく他の人に真似できない自分になるという、専門用語で言うとオリジナルスター☆彡回がARIAで見れると思ってなかったのですごい衝撃でした。厳しく指導するということは一見藍華ちゃんの未来への道を限定してるようにも思えますが、晃さんはそんなことないんです。晃さんは藍華ちゃんの夢を理解した上で飛び出していけるように愛を込めて指導しているんですね。

正直この回まで藍華ちゃんのこと恥ずかしいセリフを禁止するだけの女だと思ってたのでこの次の19話含めてめちゃめちゃ好きになっちゃいました。

 

それで僕にとって1番衝撃だったのは24話です。なんとあの晃さんが社員に悪口を言われるのです。まずネオ・ヴェネツィアに悪口が存在することにビックリですが、なんと藍華とかいう娘、「晃さんへの悪口だけはダメ!」とか言いやがるのです。この時僕はだいたい藍華ちゃんのお父さんだったので、出来た子だ.....と感嘆していました。

藍華ちゃんは1番晃さんを尊敬していて1番分かっているんですよ。いや.....そんなことある?だってまだシングルの女の子ですよ?普通なら反抗期の真っ只中で言葉の中に詰まったやさしさになんて気づかないでしょ。僕ならばカスなので悪口を言っている仲間に同調して悪口を連呼するでしょう。マジで藍華ちゃんは出来た子です。末代までの誇りですね。

それでいて悪口を言われた晃さんはそんなことに動じずにプリマとして、三大妖精としての強さを見せつけてきやがるのです。

さっきも言った気がしますが1期2期ではマジで先輩たちは弱い所を見せません。それこそが藍華ちゃんが晃さんの優しさを1番理解していて、尊敬している要因となっているのでしょう。分かってはいたけれどここまで深く理解し合った師弟関係を見ると今までの藍華ちゃんと晃さんの話を捉え直さずにはいられません。これを見た後に18話を見ると感動のあまりバーベキューしたくなります。

 

ところで1期2期は先輩たちが弱さを見せないと連呼していますが、遂に3期です。

晃さんが自分がシングルだった時に辛かったことを藍華ちゃんに伝えてくれる回です。なんと晃さんは才能がなかったんですね。晃さんは努力の人だったんです。そんな晃さんは絶望していた時にちっちゃい時の藍華ちゃんに救われていたんですね。

秀でた才能がないならば、努力に秀でた秀才になればいい。そんなこと分かってるんですよね〜〜〜でも出来ないんですよ人間ってやつは。主語がデカすぎました。僕は出来ません。

才能の無い人間ってやつはどっかで才能の無さに絶望して、どこかで頑張るきっかけを得るかそのまま絶望したままかのどっちかな気がします。努力の才能とかいう日本語を聞いたことがありますが、多分そんなもんないんですね。目標や夢があれば努力できるし、きっかけがあれば人は変われるんだ、と僕は思います。(これはトラゲット回のやわっこく生きることにも関わっていますね。めちゃめちゃ好きです。)「優秀だから頑張り屋」なんじゃなくて、「頑張り屋だから優秀」なんですよ。だから僕も明日から一念発起して曲がり角を曲がる時に「ゴンドラ通りま〜〜す!」と大きな声で言うようにして、立派なプリマになろうと思います。

茶番は置いておいても晃さんは藍華ちゃんに頑張るきっかけをもらい、BENEDIZONEでは藍華ちゃんは晃さんとアリシアさんに夢と目標をもらう話を新たに付け加えてくれました。そして藍華ちゃんはプリマになり、また成長して、あのよくわからん伝統ある船を燃やすことで父殺しを成し遂げるストーリーで本当に感動しました。晃さんと藍華ちゃんの師弟関係は本当に共感できるポイントが多いし、頑張り屋の2人だからこそ応援したくなり、こっちが応援されることが多くて本当に大好きです。

  • おわりに

この他にも好きな話はめちゃくちゃあるのですが、ARIAが好きな要因のこの2点について書いてみました。長々と駄文を読んで頂きありがとございます。初めてこういうの書いたのですが思ったことを言語化するのはめちゃくちゃ難しいですね。また面白い作品に出会ったらこういうのを書こうと思います。

ではでは